私は想いと行動がほぼ同時 という人間です。

いえ。
でした…かな。
まあ、今でもそうですが、年齢を重ねた分、だいぶ考えてから行動をするようにはなりました。
ん?
四方八方からツッコミが聞こえてきます(笑)

さて昨日は、市内のK幼稚園年長さんの自然体験活動の指導の日でした。

月に一度、園外で活動をさせていただいています。
昨日訪れたのは有珠山2000年噴火の金毘羅災害遺構と展望台。


金毘羅災害遺構



ここがどんなところなのか?
園児たちに分かりやすく、出来るだけ怖がらせないように、出来るだけ楽しくお話をいたしました。

「何か質問がある人?」の問いかけに。

子供たちからの直球な質問がジャンジャン。
私はとっても嬉しい悲鳴!
何本も上がる手に、今日はここで終わりにしてもいいかも・・・と思うくらい素敵な質問が飛んできました。

「溶岩はどこからきたの?」
「この石も溶岩?」
「溶岩は熱いの?」
「地震でおうちが壊れたの?」
「なんでこの山は噴火するの?」
「なんでお家が壊れたの?」
「なんでマグマは熱いの?」
「あのお水が熱い泥水なの?」(沼になった火口を見て)
「なんで窓が割れてるの?」
「湖のお水はどこから来たの?」
「なんで?」「なんで?」「なんで?」…の嵐!!

もう本当に私の方が楽しくて仕方がなかった。

子供たちの心に、何か一つでも「楽しかった」や「すごかった!」が残っていたら良いな♬



で。
お話はガラッと変わります。
ここからは誤解を恐れずに勇気を出して書いてしまいます。


有くん火口
まるでヘリコプターから見るような有珠山の有くん火口。
「お池になっているところから噴火しました」
「このお池の近くから熱い泥水が流れてきました」
と子供たちにそんなお話しをしました。

金毘羅災害遺構
さっきまでいた災害遺構が見えます。

この写真のような景色が見られる展望台へも行きました。

実は、初めてここを訪れ、私の想いをお伝えし、「幼稚園の子供たちを連れて来て、この絶景を見せてあげたい」とお話しした時、「俺は子供と年寄りと障害者には弱いんだ」とおっしゃり、今回、特別な計らいをしてくださったのです。

何かと話題になるところですので、地元の方ならご存知の場所だと思います。

過去に何があったのかはわからない。
これを書くことで、もしかしたら大きなものを敵に回してしまうかもしれない。
だから、ちょっぴりドキドキしています。

でも、私はここを応援したいと思いました。
そう思うのは、ある意味間違っているのかもしれません。
でも、とてもとても強く熱い想いから出来た場所だったことが分かったから応援したいと思いました。

「この展望台は、火口を見に行きたくてもいけない、歩けない人のために造ったんだ。障害者と年寄りと小さい子供に見せてあげたくて造ったんだ。」

足を引きずりながら歩く高齢の所有者の方は、本当に優しい笑顔でそう話しておられました。
実はこの方の息子さんは障害をお持ちなのだそうです。

だからこその強い想いなのだと思います。


世の中、「正しい」と認められていることにも裏があり、「間違っている」と言われることにも裏があることがあります。

法律の線引きは絶対なのだけど、それさえも裏をかかれてあらぬ方向へ向かうことさえあります。


子供たちの直球な質問。

展望台の所有者の方の駆け引きない想い。

どちらも素敵だと思いました。


ところで…。
私は想いと行動がほぼ同時という人間です。
想いと好きに正直に突き進むしかできない人間です。
どんな壁があっても真正面からぶつかるしかできない人間です。

裏なんか無視! っていうか気づかないだけか…(笑)
根回し大事!  そりゃわかっちゃいるけど…(笑)


真っ直ぐな子供たちと、頑固で高齢の所有者の方の中に、ちょっとだけ自分を見た気がしてしまいました。

…と、そんなこんなで。

壮大な景色も相まって、地球にも、子供たちにも、素敵な人々にも、一杯のありがとう!を伝えたい、なんだか清々しく心温まる一日だったのです。


日々、是感謝です。